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ライフスタイルに口出し



クラピカの朝はだいたい7時に起きて、レオリオの作った朝ごはんを食べて、
制服を着て、ゴミを捨てて、学校に行って、バイトに行って、帰ってきて、12時までには寝る。


そんな感じだ。
そしてそれが狂うことはない。


休日もそうだ。
だいたい7時に起きる。
たまにはお昼くらいまで寝ていればいいのに。
そして連休でも12時までには寝る。
たまには夜更かしすればいいのに。


そういう規則正しい生活が、人間には必要なのだと彼女は言う。
タイムマネジメントがしっかりできる、ということはいいことなのだとは思う。
それはオレもわかってる。
ただ、オレは苦手だ。






「なあ、おまえの生活には色気がねーよ」
「なにをいきなり訳の分からないことを」

翌日は日曜日で、二人とも休日。
それでもクラピカは12時に寝て、だいたい7時に起きるつもりなのだろう。

その証拠に、もう布団に入り就寝態勢である。
「たまには日付をまたいで愛し合おうぜ」
「・・・よくそんな歯の浮くようなセリフを」

たらたらと続く小言を言えないよう、唇をふさいだ。



・・・・・



「・・・レオリオっ」
「ん」
「私は・・・もう眠いのだよ」
「じゃあそのまま裸で寝るか?」
「い、いい加減にしろ。私のライフスタイルに口を出すな」
「たまにはいいじゃん」
「・・・」

暗闇の中で汗ばむ薄い肌も
甘いにおいも
時間をかけて味わいたいのだ。



そうして寝るころには2時近くになっていて、
目が覚めるころには日は高くのぼっている。

クラピカは怒るだろう。
オレはそれを笑ってかわそう。



2011/5/18
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