※クロロのイメージを壊したくない方は読まない方が良いです。








青春生き残りゲーム 5








オレはクロロ=ルシルフル。
こう見えても高校生だ。

こう、って、どう、かって?
そもそもどういうのが高校生かって?

根拠の言語化か。
あまり好きじゃないしな。


割愛しておこう。


実はまだ童貞だ。
――見えないだろう。よく言われる。


この高校に入った理由?
・・・動機の言語化はもっと嫌いだ。
強いてあげるとすれば、ある占いに「向かうなら東」とあった。
オレの自宅から真東がこの学校だったというわけだ。


オレはいつも通りに意味もなく外を散歩して、(オレにとっては大切な日課なのだ)
部屋へ戻ってきただけだったんだが。
ルームメイトのツンツン頭の坊やはいないはずなのに(未だに名前を覚えられない。確かものすごく単純な名前だったんだが)
バスルームから音が聞こえた。

中を確認するのが当たり前だと思う。
――そこには女がいた。
どこからどう見ても女だった。


濡れた金色の髪。丸みを帯びた曲線。そして何より振り向いた上体には、胸があった。
この目ではっきり見た。
あれは決して太りすぎた男の胸の脂肪ではない。

いやしかしそうとも限らない。
なぜならオレの股間はまったく反応しなかった。
どちらにしろ好みのタイプじゃなかったらしい。


彼女は硬直したまま呆然としていたので、オレは気を利かせてその場を去った。
自分の部屋なのだが。



それよりもこの状況だ。
ここは男子校。女子はいない。
ではどうしてオレの部屋に女がいるのか?

理由はたった一つしかないだろう。






オレという存在は、オレを慕う女からすれば、
男子校という手の届かない場所へ行ってしまった。
それが耐えられなかったのだろう。
こうして不法侵入覚悟でオレのことを待っていたのだ。
それ以外に考えられる可能性などゼロに等しい。
いつも以上に、オレの思考は鋭くなっていた。


しかし、なんだかんだで中学時代一緒につるんでいたマチやシズクではなかった。
一体彼女は誰なんだろう?

まあいい。
きっと彼女は、これからも頻繁にああしてオレの部屋でシャワーを浴びていることだろう。
オレはそれをただ黙ってみていればいい。
そうすれば、必ず時は来る。


さて
この事実をルームメイトのツンツン頭に話すべきか否か
今夜はそれを考えながら眠ろう。




申し訳ないです。
偏見なのですが、私の中のクロロはどうしてもギャグキャラです。
シリアスに書くのが難しすぎます。
2011/4/24



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